【キングダム】蔡沢(さいたく)の残した功績

アニメ・漫画

どうも、原人です!

私は漫画のキングダムのファンで、もちろん戦いのシーンも好きなのですが、
戦い以外の政権争いの場面なども結構好きなんです。

外交の腕で秦に大きく貢献した蔡沢(さいたく)というキャラがいます。

蔡沢は最初は敵側陣営として登場しますが、その人脈と外交の腕を生かして、
秦国の大ピンチを救ったり、政の力になり斉という国の無条件降伏の立役者となることで、
将軍にはできない大きな功績を残します。

今回はそんな蔡沢の人物像やエピソードをまとめています。

 

 

Contents

蔡沢の人物像

出身国:燕(えん)
役職:元丞相(昭王の時に務める)
   昭王、孝文王、荘襄王、嬴政の4代の王に仕える

最初は政の敵側の呂不韋四柱として登場します。
ヒョヒョと笑う一見小さな老人ですが、この時点では敵側である昌文君や壁も尊敬する存在。

初登場シーンでは、かつて昭王の側近として支えていたこともあり、蔡沢は王を軽んじる
人物ではないと評されています。
ただ政に対して、
「早う大きゅうなりなされィ大王 この蔡沢は強きものにのみお仕えいたしまするぞ」
とセリフを残します。


引用:キングダム 10巻 (作者:原 泰久  講談社)

この時点で蔡沢は、強い者にのみ仕えると、自分の考えをはっきりと述べていますね。
昭王の孫の政ではなく呂不韋陣営にいるのは、政の力がまだまだ小さいと
判断していたのでしょう。


斉の侵攻を未然に防ぐ(25巻)

李牧の仕掛けた合従軍が楚・魏・燕・韓・趙・斉の6国が一気に秦を落とすべく攻めます。
合従軍の威力は、当時の超大国である斉を6国が攻めた際、2つの城を残して全ての土地を
失ったほど。
秦は下手をすれば滅びてしまうのではと一気に大ピンチになりますが、
ここで蔡沢が動きます。

総司令の昌平君が、斉はまだ真の国境まで来ていないため、蔡沢の外交の力で合従軍から離反させる
との作戦を立てます。
蔡沢は早速斉に向かい、斉の大王、王建王と元々親交があったため、突然の謁見が許されます。

蔡沢は王建王に対し、合従軍を一体いくらの見返りで受けたかを率直に問います。
王建王は「結局戦争は大金を手にするための仕事だろう」と返しているあたり、蔡沢は
王建王はきっちりと損得で判断するタイプの人物だと分かっていたのでしょう。

蔡沢は李牧の提示した合従軍傘下への対価の倍を支払うという提案をし、
王建王も兵を消耗せずに美味しい話だとそれを受け、斉の合従軍離反を合意し、
会談ひとつで5万の斉軍を引かせる大仕事を成し遂げます。


斉の降伏の立役者になる

政が成人となる加冠の儀の後、新しい朝廷でも大役を担う者たちに考えを聞かせるということで
政と呂不韋との舌戦を聞きますが、そこで
”人の本質は光で、中華統一で人が人を殺さなくてもよい世の中を作る”という政の考えに
心を打たれます。
この時点で蔡沢は大きくなった政の力になりたいと思ったのでしょう。
のちに大きな行動に出ます。

45巻で斉の大王、王権王を秦まで独断で連れてきて、政を引き合わせるのです。
通常であれば勝手に大国の王を連れてきて謁見させるなどあり得ないことですが、
蔡沢もこの時点でかなりの高齢で死期も近いと悟っており、政と秦のために最後の仕事をと
動いたのです。

政と王権王の会談には蔡沢も同席。
王権王は政の秦が中華統一したあとは、亡国の民も法によって民を平等に治める
法治国家を作るといったビジョンに感銘を受けます。

さらに王建王は最初は斉秦同盟の話をしようとしており、更にいずれ秦が斉を侵攻する際に
政の目が濁っていなければ戦わず降伏すると話します。
口頭の非公式ですが、斉は降伏宣言をしたのです。

蔡沢はかつて自分なりに中華を良くする方法を考えたが、呂不韋との舌戦で政の考えを聞いて
心の底から痺れ、長生きしてよかったと語ります。
王建王は蔡沢に政に引き合わせてくれてよかったと感謝しますが、にっこりとほほえんで
すでに蔡沢は事切れていました。

王建王は若くて苦しい時に蔡沢には助けられたとも語り、蔡沢と王建王との関係が出来ていたから
実現した、蔡沢にしかできない大仕事を成し遂げて逝きました。
まさに剛政君と呼ばれるだけのことはあります。


引用:キングダム 45巻 (作者:原 泰久 講談社)

さいごに

キングダムといえば、主人公の信や王騎など、武将の活躍がメインですが、
蔡沢のように戦わずに秦に貢献するキャラもいます。
戦わなくても熱いシーンはたくさんありますので、今後も楽しみですね!

アニメ3期も4月から始まりますので、楽しみにしておきます。

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