【働く上で知っておきたい!】トヨタ用語 意味と略称まとめ 開発用語編

お役立ち

どうも、原人です。
私はトヨタ系の部品業界で勤務しているのでが、仕事をする上で独特のトヨタ用語を使います。

略称も多用されるので、新卒入社の方や、別業界からの転職者、異動などで始めて
トヨタ自動車と仕事で関わる方は、知らない言葉が飛び交い、最初の方はなんのこっちゃ?
という方も多くいらっしゃると思います。

この記事では、トヨタ自動車と関わる上で頻出する、覚えておくべき用語をまとめていきます。
なるべくポイントを簡潔に書いていますので、仕事をする上でのお役立ちになると幸いです。

少し古いですが、こんな本もあるようです。

 

Contents

【開発イベント】

車両プロジェクトがおきると、車両立ち上がりまでに開発大日程が引かれます。
試作イベントから、立ち上がりまでで発生する通常のイベントを記載します。

本型 OT

量産の金型で作るものです。OTとはOff toolの略です。

本工程 OP

量産の工程で作るものです。OPとはOff processの略です。

本型本工程 OTOP

量産型、量産工程でつくるものです。OTOPとはOff Tool Off Processの略です。

AS

Advanced Stageの略です。
開発初期に行われる試作イベントです。
ここの評価で、様々な課題を洗い出していきます。

FS

Final Stageの略です。
ASの次に行われる試作イベントです。
開発リードタイムの短縮や予算を抑える目的から、
最近の開発では、FSで車両はつくらないパターンが増えてきました。

CV

Confirmation Vehicleの略です。
通常、CVでは本型品(量産の金型で作るもの)が要求されます。
トヨタの試作部工場で作られる、最後のイベントです。

1A

1次号試の略です。
量産工場で生産されるイベントです。
ここでは本型本工程品が要求されます。

MPT 量確

Mass Production Trial 量産確認の略です。
本型本工程品が要求されます。

QCS 品確

Quality Confirmation Stage 品質確認の略です。
量産前の最終確認イベントです。
通常、品確の発注数量は量産の内示に含まれてくることと、品確のすぐに後述のSOPが
始まることから、実質ここから立ち上がりと捉えてもよいと思います。

SOP/LO

Start Of Products / Line Offの略です。
量産車両の立ち上げのことです。
ここで作られた車が、ようやく世の中にでます。

 

【開発用語】

 

車両の開発にあたって頻出する用語です。

○新

新規車種が開発される場合の略称です。
現在世の中に出ていない車のことで、仕入先も立ち上がり直前まで車両の名前が分からないです。
新規車種だけあり、車両メーカーでの開発規模は大きいです。
超重大な機密情報なので、社外に漏れないように注意しましょう。

○モ

モデルチェンジの略です。
通常6年~7年に一度行われ、フェイスはもちろん、プラットフォームや搭載される
エンジン、ミッションなど、様々な機構が一新されます。
開発規模は○新の次に大きいです。

大◯マ

ビッグマイナーチェンジの略です。 BMCと略されることもあります。
フルモデルチェンジまではいかないまでも、大規模な開発イベントです。
モデルチェンジとの線引が微妙なケースがあります。

○マ

マイナーチェンジの略です。
3年~4年に一度行われ、部分的な改良で商品力を上げます。
新規エンジンやユニットが追加になることもあります。(例えばハイブリットが追加になるなど)
開発規模は○モよりも小さいですが、場合によってはここでソーシングにより
仕入先が変わる場合もあります。

○カ

改良の略です。
法規制の対応や、市場不具合への対応、微妙にフェイスを変えるなど、
あまり一般消費者が気が付かないような変更規模の開発です。
ここでは通常、現行車の仕入先が踏襲されます。
なにか自社の部品に影響がない限り、○カで発生する開発コードが分からないことも多いです。

ソーシング

自動車の開発を進める上で、どの仕入先から、いくらで物を購入するかを決定します。
いくつかの競合仕入先に見積依頼を出す場合もありますが、最初から設計や調達方針で、
あらかじめ購入する仕入先を決めておく場合もあります。
複数の競合仕入先が対象のソーシングをコンペ、仕入先が決められている場合を
1社ソーシングとか言ったりします。
1社ソーシングの場合、見積依頼は特定の仕入先にしか出されずに、購入費だけが決定されます。

RDDP/外注部品設計依頼書

Request for Deveropment Design partsの略です。
設計から仕入先に対して、承認図部品の設計を依頼するトヨタ内部書面です。
こちらには、設計の前提仕様が網羅されてされおり、仕入先はRDDPの仕様に基づいて
図面を書きます。
ソーシング用、試作用、正式図用など、いろいろな用途で発行されます。

RMBSS

Request for Make vs Buy Tentative Decision and Supplier Selectionの略です。
会話の上では、ランバスとも呼ばれます。
設計部署から調達部部署に発行される、構成部品の内外製と仕入先の決定依頼です。
この書面がソーシングのトリガーとなり、RDDP/外注部品設計依頼書と一緒にトヨタ内で
回覧されます。
ここには企画台数や開発イベントスケジュール、設計の考える推奨仕入先などが記載されています。
設計→企画→最終調達に渡り、これを受取ると調達が仕入先に見積依頼を発行します。
見積依頼の受領後、通常3週間程度が見積回答期限なので、いかにRMBSSの発行時期を
先に知っておくのかが、ソーシングの準備をする上で重要になってきます。

RFQ/見積依頼

Request for Quotationの略です。
調達から仕入先に発行される、部品の見積依頼です。
通常、RFQと一緒に見積回答の前提条件
・材料建値前提
・企画台数
・納入先前提
・モデルライフ
・為替条件

などが併記されています。

サンキューレター

Thank you letterと、そのままの呼び方です。
ソーシングの結果、選定された仕入先にメールか書面で仕入先となったのでヨロシク!と
通知されます。
海外の場合はきちんと書面として発行されることが多いですが、国内ではメール通知の場合が
多いようです。

 

(随時追記・更新をしていきます)

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